認知症予防研究のため健常者レジストリ

認知症はふたつの意味で早期発見が重要です。ひとつは早い段階で認知症に気づき、ご本人には、これから徐々に認知機能が低下してゆく中でも生きがいと楽しみがある日々を過ごすための生活プランを立てていただく、また、ご家族には、物忘れなどの症状への適切な接し方を身につけ実践していただくためです。もうひとつは、さらに早い段階で-認知症になる前に-発見し、認知症に至るのを遅らせるよう努めていただくためです。様々なライフスタイルの改善が認知機能低下を遅らせると言われています。また、アルツハイマー病では認知症の発症予防をめざした治療薬開発も進められています。脳に病変が生じてから認知症に至るまでには10年以上かかるのが普通です。このレジストリ(登録システム)は認知症への先制医療を実現するための第一歩です。ひとりでも多くの方にご登録いただければと願っています。

日本認知症学会理事長
秋山治彦