運動時の疲労とイミダゾールジペプチド

 スポーツの秋がやってまいりました。

 「アスリートは鶏肉を好んで食べる」という話を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?イミダゾールジペプチドは、脳だけでなく筋肉にも多く含まれ、疲労や運動パフォーマンスとの関連に期待が大きく、スポーツ界でも注目されている成分です。

 今回は、短距離選手のトレーニングに関する研究をご専門とされ、国内大学陸上界でも有数な大規模クラブである環太平洋大学陸上部を監督として率いる前村公彦教授に、運動時におけるイミダゾールジぺプチド活用の有用性についてお話を伺いました。

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 疲労は、「要求、あるいは期待させる力、もしくは発揮パワーを維持できなくなること」と定義されています。これまでに多くの研究者によって、疲労がおこるメカニズムにつて、数多くの研究が行われてきていますが、エネルギーの源であるATPの枯渇や、ATPが分解されるときにできるリン酸(Pi)が直接的な疲労の原因とされています。

 また、このほかに、乳酸の蓄積や活性酸素の発生なども直接的あるいは間接的に、エネルギーを作り出すことに悪影響をおよぼし、運動の継続を困難に(疲労)することがわかっています。このように疲労の原因はひとつではなく(疲労=乳酸ではありませんよ!)、複数の要因が関係しています。

 最近、疲労をやわらげる成分として、「イミダゾールジペプチド」という成分が、スポーツ選手をはじめ、健康に気をつかう多くの人に注目されてきています。このイミダゾールジペプチドは、疲労を回復させながら筋肉を育てるトレーニング継続を助けてくれるすぐれもの。

 鶏のむね肉に多く含まれており、このほかにも、渡り鳥やカツオ、マグロといった回遊魚(季節的に一定の経路に沿って移動する魚)に、多く含まれています。通常、運動量に依存して体内には疲労物質が蓄積されたり、エネルギーの源であるATPが枯渇したりして、“疲労”におちいります。育ちざかりの子どもたち、いつも元気な若者でも、一定の運動量を超えると疲労物質は蓄積され、“疲労”を感じてしまいます。

 しかし、イミダゾールジペプチドは、運動することによって増える疲労物質をたえずとり除き、疲労回復へと導いてくれるわけです。

 
環太平洋大学 体育学科
教授・陸上部監督 前村公彦 先生

 こちらのページでは、このイミダゾールジペプチドを豊富に含む鶏胸肉をおいしく召し上がれるレシピを中心にご案内します。レシピ中のIDP値は、イミダゾールジペプチド量を示します。おいしく食べて、鶏肉のパワーを手に入れましょう!

チキンソテー 梅ソースがけ

材料(2~3人分)
鶏むね肉 1枚(300g)
大さじ1
少々
小さじ1
梅干し(種をとりきざむ) 2粒(20g)
A みりん 大さじ1
A 酒 大さじ1
A しょうゆ 小さじ1
A レモン汁 小さじ1
付け合わせ お好みで

※写真は2~3人分です

< 作り方 >
1.鶏肉はフォークを使って両面にまんべんなく穴をあける。酒と塩を振りかけてもみ込む。
2.フライパンに油を入れ強火で熱し、鶏肉を皮目から入れて焼く。こんがり焼き色がついたら裏返しフタをして弱火で10分程度蒸し焼きにする。
3.梅干しとAを鍋に入れ混ぜ合わせ、弱火で加熱する。ふつふつとしてきたら火をとめる。
4.2を器にもり、3をかける。

< 栄養価 > 1食(1人分)あたり
IDP値 エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量
750㎎ 237kcal 19.8g 13.0g 4.8g 0.9g

<献立例>
ごはん、チキンソテー梅ソースがけ、野菜のコンソメスープ、梨
ごはん、チキンソテー梅ソースがけ、青菜のごまあえ、みそ汁、梨

サムゲタン風おかゆ

材料(2~3人分)
鶏むね肉 1枚(300g)
500ml
1合
A おろしにんにく 小さじ1/2
A おろししょうが 小さじ1
A おろしにんにく 小さじ1/2
A 酒 大さじ2
A 塩  小さじ1/2
小ねぎ お好みで

< 作り方 >
1.鶏肉は食べやすい大きさにそぎ切りにする。
2.すべての材料を炊飯器に入れて「おかゆモード」で炊き上げる。
3.器に盛り付け、小ねぎをちらす。

< 栄養価 > 1食(1人分)あたり
IDP値 エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量
750㎎ 382kcal 22.7g 12.1g 39.5g 1.1g

<献立例>
・サムゲタン風おかゆ、青菜のお浸し、柿
・サムゲタン風おかゆ、野菜の南蛮漬け、柿
・サムゲタン風おかゆ、青菜と厚揚げの炒め物、柿

日本ハム株式会社